西京銀行とTATERUの蜜月関係

 鈴木さんが西京銀行(本店:山口県周南市)と取り交わした契約書には、一度でも支払いが延滞したら全額返済を求める、債権譲渡がいつでもできる、といった内容も書かれている。

「契約書に書かれている内容もそうなのですが、契約時に西京銀行から突然渡された念書に驚かされました」

 その念書には「当ローン借入れ期間中は、管理会社をTATERU(旧インベスターズクラウド)から変更しないことが融資条件」とある。

 つまり、TATERUはアパート建築代金でフロー収入を得て、さらに毎月の管理委託料5%でストック収入を確実に得ることができる。そして、西京銀行はTATERU経由で融資を行い年利2.55%の金利収入を得ているのだ。

 以下がその現物である(下の写真)。

ローン借入れ期間中は管理会社を変更できない旨が書かれた契約書
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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54014

 一連の報道に関する不適切な融資からこの念書の件までTATERU側に質問したところ、期限までに回答を得ることはできなかった。西京銀行側の回答は「念書に関してはTATERUの要望に添った形で対応した結果」とのことだった。また、融資の際の口座確認は原本ではなくコピーで行っているとのことで、それが不適切な融資を誘発する遠因となっていそうだ。