四方よしの「オホーツク・テレワーク合宿」
「忙しい都市部の企業人が、オホーツクに来るだろうか」
「たとえ来たとしても、それっきりになったら・・・」
「地域には何か残るのだろうか?」
さまざまな不安があったが、合宿を実施してみて、それが杞憂であることがよく分かった。
業務には何の支障もなく、むしろ生産性が上がったので驚いたという人。
空き時間に参加者を募り、自主的にアイディア創出ワークショップを始めた人。
地域の人と話しているうちに、隠れた逸品にビジネスのタネを見つけた人。
次は社員をオホーツク合宿に参加させたいと言った社長。
そして、来年は家族と一緒に1か月北海道オホーツクで暮らしたいという人まで出てきた。
みな生き生きとした顔で、しかし名残惜しそうにオホーツクを後にした。「来るんじゃなかった」という人は1人もいない。
テレワークによって、「社員」は、新しい知識と、新しい仲間を得て、さらに家族との時間を大切にできる。
企業は、社員が活性化して生産性が上がり、会社への求心力を高めることができる。
地域は、企業人が訪れることで都市部の企業がつながり、新たなビジネスと地域活性化につなげることができる。
さらには、国は、「働き方改革」「地方創生」を具体的に推し進めることができる、これにより、日本人の「幸せ度」が向上するかもしれない。
まさに「四方よし」である。
都市部の企業が「働き方改革」で、今まさに変化している。地域もそれに合わせて、いや、むしろ先まわりして、今後の地方活性化を進めなくてはいけない。
そんな中、今回の合宿を実施していただいた、北見市と斜里町の皆様に心から感謝の意を表したい。
「テレワーク合宿」が、全国の地域に広がり、大都市に集中している「ワーカー」が解放され、企業、社員、地域、そして、国の「四方よし」が広がることを心から願っている。