実践的知識を得る「オホーツク・テレワーク合宿」

 だったらわざわざ合宿などせず、6人の専門家の講演を1日に集中すればいいではないか。実際にそういうセミナーは頻繁に行われている。

 しかし、その手のセミナーに参加すると分かるが、講師は自分の講演が終わると質疑応答も名刺交換も行わず立ち去ってしまうことが多い。

 仮に質疑応答の時間が設けられていても、大勢の参加者の目の前で初対面の講師に質問をするのは勇気がいる。大抵は誰も質問せずに終わってしまう。聴衆との交流もほとんどないだろう。

 このようなセミナーが、本当に業務に役立つのだろうか?

 オホーツク・テレワーク合宿は、この課題を解決している。

 オホーツク・テレワーク合宿では、講師も参加者と共に合宿した。講演が終わった後も、テレワークタイムや食事時間、休憩時間に、参加者からの質問に個別に答えたり、本音でディスカッションをしたりする。

 ちなみに合宿では、「会議で参加者が得た情報は、外で話すことができるが、発言者を特定してはいけない」という「チャタムハウスルール」が適用される。

 これによって参加者は、自分の立場や役職にとらわれず、自由に意見を交わすことができると同時に、合宿で得た専門家からの知見や参加者の意見交換の内容を、実践的知識として自社内で共有することができる。

自然発生的にワークショップを実施(斜里町「しれとこらぼ」にて)