米、銃乱射生存の高校生が20州巡るツアー開始 規制改革訴え

銃規制改革を訴える米シカゴでの「学年度末の平和行進・集会(End of School Year Peace March and Rally)」に参加した、米フロリダ州マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校での銃乱射の生存者で、銃規制活動家のエマ・ゴンザレスさん(中央、2018年6月15日撮影)。(c)AFP PHOTO / JIM YOUNG〔AFPBB News

コロンバインから9年後に起こった高校銃乱射事件

 米国のティーンズというと日本人にはどんなイメージがあるだろうか。ピアスをし、入れ墨をして、自由奔放な生活をしている若者たち、といったイメージだろうか。

 それとも受験もなければ、予備校にも行かない、マリワナを吸い、フリーセックスに興じる若者と、ハーバードを目指す一握りのエリート層のガリ勉。この2つの異なる「人種」が別々に住む「棲み分け国家」のティーンズのイメージか。

 来年に生まれる赤ちゃんから現在18歳までの若者を「ゼネレーションZ」(Z世代)と呼ぶ。

 今その世代の年長組が米社会に「文化大革命」を起こそうとしているとリポートしたら、皆さんは「まさか」と思われるだろうか。

 きっかけは高校のキャンパスで起こった銃乱射事件だった。2018年に入って、2か所の高校で乱射事件が起こった。

 2月14日にはフロリダ州パークランドの高校で(死者17人)、5月8日にはテキサス州ヒューストンの高校で(死者10人)、前者は退学させられた同校の男子生徒、後者は男子在校生が突然高校に現れて連発銃を乱射したのだ。

 動機は「恨み」だったと言われている。

 高校乱射事件で最も有名なのは1999年4月20日にコロラド州コロンバインの高校で起こった事件ではないだろうか。鬼才マイケル・ムーア監督が映画化し、2003年のカンヌ映画祭で特別賞を受賞している。