民主党下院予備選
女性候補が男性蹴散らす
秋の米中間選挙に向けて行われている民主党予備選で「異変」が起きている。
6月中旬、オハイオ、インディアナ、ノースカロライナなどの同党下院予備選では65選挙区で男女候補が競い合った。その結果、45選挙区で女性候補が勝利したのだ。
共和党の過半数割れに追い込もうとする民主党にとって女性候補がどれだけ共和党候補を「駆逐」できるかが重要なカギを握りそうだ。
長年、「プランド・ペアレントフッド(妊娠調節促進協議会)」会長として女性票の動向を定点観測してきたセシル・リチャード氏は、この「異変」についてこう分析している。
「女性は有権者、選挙運動活動家、そして今や公職を狙う候補者として全米で最もパワフルな政治勢力になってきた」
「特に民主党内ではそれが顕著だ。白人男性候補では共和党には勝てないという女性たちの女の勘がこうした動きを後押ししている」
現在米議会上下両院議員635人中、女性議員は上院22人、下院83人で全体の20%未満。
「秋の中間選挙ではこの勢力図が大幅に変化する可能性大」との見方が選挙予測機関の間では広がっている。
こうした傾向を反映して、2020年の大統領選候補の下馬評には、すでに4人の女性の名前が浮上している。