米朝会談の行方「来週分かる」 トランプ大統領

ホワイトハウスの南庭で、大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」に乗り込む前に記者団と会見するドナルド・トランプ大統領(2018年5月23日撮影)。(c)AFP PHOTO / Mandel NGAN 〔AFPBB News

トランプ氏の「司法妨害」は9月までに決着

 ドナルド・トランプ政権発足直後からトランプ大統領を悩まし続けるロシア疑惑。捜査するロバート・モラー特別検察官が任命されてから5月17日で1年を迎えた。

 早期幕引きを狙うトランプ大統領の期待に反して、捜査が終わる兆しは見えない。

 ただ、ロシア疑惑のうちトランプ大統領の司法妨害(Obstruction of Justice)に関する捜査は9月1日までに終結する方向のようだ。疑惑の核とも言うべき大統領選挙中でのトランプ陣営とロシア側のとの共謀に関する捜査はまだまだ続く。

 11月6日には米中間選挙が行われる。捜査結果が前に出れば、選挙に大きなインパクトを与えるのは必至だ。

 万一、野党民主党が大統領弾劾決議権を持つ下院の選挙で勝って過半数を制するようなことになれば、大統領弾劾に弾みがつく。

ノーベル平和賞を取り損ねたトランプ氏

 北朝鮮の「核兵器完全破棄」を外交政策の目玉にしようとしてきたトランプ大統領は、韓国の文在寅大統領に「成功すれば、ノーベル平和賞もの」と煽てられて一時はその気になっていた。

 米朝首脳会談も無期延期となり、トランプ大統領にとってはまさに「捕らぬ狸の皮算用」になってしまった。

 しかし考えてみると、政権当初からこれほどスキャンダルだらけの政権も珍しい。ロシア疑惑、大統領自身のセクハラ疑惑、大統領としての品格・能力の欠如・・・。

 ワシントン・ポストの著名なコラムニスト、マック・ブーツ氏はこう指摘している。