リュウグウ到着の喜びと、今後の探査への期待にあふれた会見。しかし先日取材した際、管制室にはこんな張り紙を見つけた。「TCM(リュウグウ接近のための軌道修正)が終わったらぐっすり眠れるって保証はあるんですか?!」。不眠不休の作業を続けているチームの心の叫びだろうか?
(左)管制室にあった張り紙。張り紙の横には、リュウグウノツカイのぬいぐるみが。(右)記者会見場にも! JAXA広報の矢部氏と。沼津港深海水族館で買ったそう。
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この点を津田プロマネに聞くと、笑いながらこう答えた。
「みんな小惑星に近づくと楽しがって、(担当シフトが終わって)いなくてもいいのに見に来る。『こんな岩が見えた!』と。最後の軌道修正も夜中12時から朝の4時までかかりましたが、私の専門なので楽しくてしょうがない。最後のコマンドを送って寂しい気持ち。もうちょっとやりたかった」
はた目には大変な作業だが「終わって寂しい」ほど楽しめるなんて! このチームならどんな新しい問題も結束力高く、楽しみながら乗り越えていくだろう。はやぶさ2が明かす「新しい世界」に注目したい。