「娘の教育を間違えました」
2014年12月12日、大韓航空(KAL)などを傘下に抱える韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ=1949年生)会長が記者団の前で頭を下げた。
65歳の父親が、「ナッツリターン」騒動を起こした40歳の娘のために謝罪したが、今度は、その妹がトンデモ騒動を引き起こしてしまった。
今回の主人公は、「ナッツリターン姫」の実の妹。30代半ばにして大韓航空の専務などを務めるバリバリの「オーナー家経営者」だ。
大韓航空専務が、暴言。水までかけた?
韓国メディアによると、この次女は、広告宣伝などを担当している専務だ。
2018年3月半ば、大韓航空本社での広告代理店の関係者との打ち合わせで事件は起きた。
自分の質問にちゃんと答えないと怒り出し、相手を罵倒した。この先は、微妙に、話が分かれる。
怒りを抑えきれずに、相手に「水をかけた」「水の入ったコップを投げつけた」「水の入ったコップを叩きつけた」などの行為があったようだ。
本人は、「水はかけていない」と否定している。
強い立場にある大企業の役員が、契約先の弱い立場のものを罵倒する。韓国では、強い立場のもの(甲)が、弱い立場のもの(乙)に不当な行為をすることを「甲乙問題」と呼び、ここ数年、社会的最も批判を浴びる1つだ。