平昌五輪組織委、イランに謝罪 サムスンのスマホ配布問題めぐり

サムスン電子の「ギャラクシーノート8」(2017年8月23日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / DON EMMERT 〔AFPBB News

 「テレビや新聞を見ても、『サムスン』の記事がない日はない。韓国経済にこんなに貢献しているのに、ほとんどが“悪役”扱いで、いたたまれない」

 最近会ったサムスングループ幹部はこう嘆く。そんななかで、仰天事件まで飛び出した。

 2018年4月6日。サムスン電子は午前中に、2018年1~3月期の決算(暫定集計)を発表した。営業利益は15兆6000億ウォン(1円=10ウォン)。空前の「半導体好況」のおかげで前年同期比58%増と、四半期としては過去最高になった。

最高益だが、市場はそれどころでは…

 同社は昨年、年間決算で5兆円を超える記録的な営業利益となったが、さらに勢いが止まらない状態だ。

 本来ならば、「サムスン電子最高益」は証券市場の格好の好材料のはずだった。ところが、この日、決算発表があった頃、証券市場は別の「サムスン」のせいで大騒ぎが始まっていた。

 この日、サムスン証券は、配当金の支払い手続きをしていた。1株あたり1000ウォン。株主総会で決めたとおり、株主に配当金が行き渡るはずだった。

 ところが、サムスン証券の担当者が、社員株主に配当金を入金する際、1000ウォンを誤って「1000株」と入力してしまった。

 サムスン証券の社員のうち、約2000人が発行済み株式の3%にあたる283万1620株を保有していた。本当なら28億ウォンを支払うはずが、「28億株」の配当になってしまった。