主要艦艇の建造
国防費の増額に合わせて、以下のように強力な艦艇の建造が加速されることになる。
敵の戦略原潜(核弾道ミサイルを搭載している原子力潜水艦)ならびに敵の攻撃原潜を発見し追尾し、いざというときには撃沈する攻撃原潜(ヴァージニア級攻撃原潜)を2隻。2隻の建造費は74億ドル(およそ8000億円)である。

海上自衛隊のいわゆるイージス艦の“原型”となったイージスシステム搭載艦であるアーレーバーク級ミサイル駆逐艦を3隻、60億ドルで調達。
沿海域戦闘艦1隻を13億ドルで建造。沿海域戦闘艦は各種トラブルが多発して建造計画が打ち切りとなっていたが、建造メーカーとの契約上の問題があるため、結局建造することとなった。
このほかにも、とりわけ実戦では重要な役割を演ずる給油補給艦2隻(11億ドル)、オスプレイやヘリコプターなどの発着や兵員の補給など“海上に浮かぶ基地”の役目を果たすことになる遠征海洋基地船1隻(7億ドル)などが建造されることになった。
さらに、これらの新造艦だけでなく、最新鋭ジェラルド・R・フォード級原子力空母とコロンビア級戦略原潜といった新型超高額艦艇の継続開発建造費にそれぞれ18億ドルと37億ドルが投入される。
