韓国では日本と同様、中国人の「爆買いバブル」で韓国を代表するロッテ免税店や新羅免税店が約20%以上の売り上げを伸ばすなど、一時期ほどではないが、低迷する韓国経済の救世主として期待されている。
しかし、その韓国が描く「夢物語」はそう簡単に続かないようだ。いわゆる“ぼったくりツアー”で知られる「格安ツアー」を経験した中国人の多くが、“偽ハラル”で騙された先の中近東の観光客と同様、「韓国には二度と行かない」と憤慨しているというのだ。
タイなどでも問題になっているが、中国人を対象にしたこの格安ツアー。韓国の旅行会社が企画したもので、3泊4日から4泊5日ほどの旅行で、4万円から5万円前後と、価格破壊の商品だ。
飛行機代より安い価格のこの旅行。実際は、行く先々で、法外な価格の免税品や特産物の購入を「強要される」、“爆買い強行ツアー”と言われるものだ。
その実態は凄まじい。
開き直る韓国人に中国人も唖然
筆者の教え子が参加した上海からの韓国ツアーは、早朝にソウルに着いた後、休憩もなしに、めまぐるしく名所旧跡を連れ回された。
途中、キムチスープや名物料理のサムゲタン(中国人はチキン料理に目がない!)など、温かいはずの料理は冷た~く、プルコギも“ブリヂストンのタイヤ”(教え子が擬似表現)のように、限りなく硬かった。
2日目と3日目は、ロッテワールドなどに行ったが、アトラクションには当然、時間切れで乗れず。両日とも、“免税店弾丸ツアー”。
高額な高麗人参やマツタケなどを勧められ、購入しなかったら、「お客さんのツアーは飛行機代が無料。買わないわけにはいかないでしょう」と韓国人ガイドがキレる始末。
実態は、観光ではなく、免税店巡り。これでは、「二度と韓国に行きたくない」(中国人の教え子)という観光客が増えるのは間違いない。