それは自国民の韓国人もそっぽを向く「韓国に観光地としてのコンテンツ、魅力がない」(韓国メディア)かららしい。

 韓国のネット上では、「韓国はソウル以外、何もない」「遊ぶところ、お金を使う場所がない」「日本のように地域の特色がない」などと嘆いている。

 観光コンテンツ不足の1つが、テーマパーク。長年、韓国は「テーマパークの墓場」と酷評されてきた。

 2020年の東京オリンピックに対抗して、同年に開業する予定だった京畿道華城のユニバーサル・スタジオの建設計画は暗礁に乗り上げ、昨年6月にオープンした「上海ディズニーランド」、北京に計画されているユニバーサル・スタジオの開業など、日本だけでなく、中国にも先を越されてしまっている。

韓国人が大好きな大阪、理由はUSJ

 日本の訪日外国人増加を牽引している関西国際空港の国際線の外国人旅客数はここ数年、毎年2桁成長で、平成28年度は13%増の1242万人が訪れた。

 その大阪人気の背景の1つに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がある。「ハリー・ポッター」など国際的に人気のアトラクションを導入。昨年、開業以来、入場者数が1億5000万人を突破した。

 ちなみに、「韓国の若者の最も行きたい場所はUSJ」(韓国メディア)だそうだ。

 前述の京畿道華城のユニバーサル・スタジオの建設計画は、資金不足であるだけでなく、同計画を誘致してきた朴槿恵(パク・クネ)大統領の失墜で、事実上、凍結したと見るのが妥当だろう。

 さらに、名所旧跡に関して、韓国の場合、世界遺産は朝鮮時代に建てられた遺跡が多い。例えば、日本や欧州、中国に至ってさえも、政権や時代が変るごとに、その前の時代の文化を新たな内容を加味し、別名で後世に残す。

 しかし、韓国では、古い時代のものは削除し、全く違う新しいものに塗り替えてしまう。

 そのため、ロッテグループが、百済の遺跡を復元しようとしたところ、国内に史料が存在せず、日本や中国に残された史跡や文献を引用した。