激戦区となる国内「SUV-B」市場

 スバルによると、新型「XV」の競合車はマツダ「CX-3」「CX-5」、ホンダ「ヴィゼル」、トヨタ「C-HR」などだ。日本市場で近年こうした小型SUV、またはクロスオーバーと呼ばれるセグメントが伸びている。

 SUV市場全体は過去5年間で倍増しており、2016年は45万2000台に達した。このうち最も大きなシェアを持つのが「SUV-B」と呼ばれる小型SUVで、15万台規模である。2015年までは、SUV-Bより車体サイズが少し大きい「SUV-C」が最大シェアを持っていたが、2016年にはSUV-Bに抜かれている。今後はさらにSUV-Bの販売台数が伸びると、スバルを含めた自動車メーカー各社は考えている。

日本でのSUV市場はここ数年で拡大。特に小型車Bセグメント市場の成長が目立つ(スバルの資料)
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 スバルとしては、XVをSUV-B及びSUV-Cの両方に適合できる商品として捉えており、最上級グレードの販売価格を248万円に設定した。安全性能として定評のある「アイサイト」と、日系メーカー初となる歩行者保護用エアバックを標準装備することで、他社との差別化を図る。

 気になる電動車については、近年中にプラグインハイブリッド車の発売が期待される。その場合、スポーツカーの「86」及び「BRZ」の生産などで協業するトヨタから、新型「プリウスPHV」のコンポーネンツの供給を受ける可能性もあると思われる。

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