そういった声を受けて、多くの企業のバックアップをもとに設立されたのが「プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会」です。

 協会では、フリーランスワーカーの事業環境整備、キャリアの形成支援を行って行くほか、フリーランスの地位向上のために、政府や社会、メディアへの発信などを行って行く予定だと言います。

 共同代表理事を務める平田麻莉氏は広報・PRのプロフェショナル。フリーランスとして活躍しています。

 しかし昨年、長女(当時0歳)が待機児童となり、TPOを考慮しながらも、子連れのカンガルースタイルで仕事をすることに。そのことから、フリーランスの保育問題にも力を入れて行きたいと考えるようになったのだそうです。

 実は、認可保育園に子どもを預けるためには、行政への申請が必要となります。行政側は、子どもの数、就労状態など、保育できない状況を指数化して入園順位を決めて、順位の高いほうから入園が決まることになります。

 そのため、長時間自宅外でフルタイムで働く人々の指数が高くなり、居宅内でタイムカードもなく、自分のペースで仕事をするフリーランサーは、点数が低くなりがち。「いつ、どんな仕事をしているのか」という就労証明にもひと苦労なのです。

 また、厚生労働省が2017年度末としていた待機児童ゼロの達成時期は、19年度末まで延ばすとしており、子どもが誕生したフリーランスにとって保活をどう乗り越えるかが大きな課題となっています。

フリーランスのなかでも、「保活」は大きな関心事

 そんななか、3月に、プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会、ハフィントンポスト共催で、「#フリーランスが保活に思うこと」というイベントが開催されました。

参加者からは保育園に関する情報について様々な意見が出た