韓国の財閥は、超緊張状態で2017年を迎えた。朴槿恵(パク・クネ=1952年生)大統領(職務停止中)を巡る一連のスキャンダルに絡んで特別検察が、財閥に対する捜査を急いでいるからだ。
2017年1月9日午前、特別検察は、サムスングループの総司令塔である未来戦略室の副会長と社長を、相次いで召喚した。
そんな中で、またしてもオーナーの息子によるあっと驚くご乱行が発覚してしまった。
2017年1月5日の午前3時半頃。ソウルの江南にある飲食店で、酒に酔った客が従業員に暴言を吐いた上で、静止した2人を殴りつけた。
パトカーも駆けつけた大虎
完全な大虎で、警察官が駆けつけてもおとなしくならず、パトカーに乗せられても、前の座席と窓を蹴り続けるなど抵抗を続けたという。警察署に到着してからも暴言を吐き続けたというから、どれだけ飲んだのだろうという状態だったようだ。
大暴れした人物のことを知って、警察もさぞ驚いたことだろう。
この人物は、ハンファグループのオーナー会長である金昇淵(キム・スンヨン=1952年生)の3男(1989年生)だったのだ。
「ああ、またやったのか」
ニュースを聞いた韓国記者はあきれてこう話した。
初めてではない大暴れ
というのも、この3男は、2011年にもソウルの飲食店で酒によって暴言を吐いて従業員を暴行し、さらに什器などを壊したことがある。このときは、被害者と示談が成立したため、拘束には至らなかった。
今回は、酔いが醒めた後、大暴れの場面を撮影した動画を見せられ「何も覚えていない・・・」と話したという。警察は、今回は、「悪質な犯行だ」として拘束令状を請求し、これが認められた。
この3男は、財閥御曹司であるだけでなく、馬術選手としても有名な人物だ。米国に馬術留学をして、高校時代から韓国を代表する馬術選手として鳴らした。特にアジア大会では、抜群の成績を残している。