このところ、異なる複数の業種で似たような体験をしたので、ちょっと気になった話題から。駅前のハンバーガーショップでコーヒーを頼んだ時のことです。
「ここで飲みます」
と最初に断ってからオーダーを始めたのですが、一通り話が終わってから、「こちらでお召し上がりになりますか?」と訊ねられる(「最初に言ってるだろう・・・」と思いつつ)。
「はい」
と答える。あえて名前を挙げませんが、日本国内でこのチェーン店系列では、この種のマニュアル丸暗記対応が非常に多い。
接客しているのはアルバイトで、暗記した通りにしているだけというのは分かっています。が同じ店でも妙齢の女性など大人が接客されるときには、まず100%この種の「スルー」は経験したことがない。
どこか、注意のど真ん中がポカ~ンとあいている、トンネルみたいな状況になっているように思いました。
飲食店だけではない、Wifiのベンダーから果ては自動車の営業まで、マニュアル通りクン、マニュアル通りさんの類と片手を超えるくらい立て続けに遭遇、これはいったい何なのだろう、と思ったものです。
皆さんの身の回り、こういう人はあまり見かけないでしょうか?
「落ち研」落語はなぜつまらない?
話がいきなり飛ぶようですが、大学の「落ち研」つまり落語研究会の類ですが、これの発表会の類、率直に言ってつまらないのが多いですね。
どうしてか?
古典落語は、古典をそのままきちんと一度「暗記」することが前提になっている。でも、その暗記が「丸暗記」で、入れたネタをそのまま繰ってるのは、高座と呼ぶ段階に達していない。
慣れたプロというのはそういうことはしない。もちろん「寿限無」でも「まんじゅう怖い」でも「元犬」でも何でもいい、古典落語を演じていれば、間違いなく古典をやっているわけだけれど、それをその人自身のものにして、その場にいるお客さんとコミュニケーションしている。