北朝鮮、核戦力を拡大へ 労働党大会が公式採択

北朝鮮・平壌で開かれた朝鮮労働党大会3日目、活動報告を行う金正恩(キム・ジョンウン)第1書記。朝鮮中央通信が配信(2016年5月8日撮影、同9日配信)〔AFPBB News

「世界で最も短命になり得る最年少の最高権力者」

 1980年以来、36年ぶりに開かれた北朝鮮の朝鮮労働党党大会に背広姿で現れた建国の祖・金日成直系の金正恩・労働党委員長(32)。今、世界で最もミステリアスな御仁だ。

 まだ30歳をちょっとすぎたというのに二重あごの、ふくよかな顔、超肥満と言ってもいいほどの体形。すでに50がらみの中年男に見える。

 現に韓国の音声学専門家によれば、金正恩氏は演説の最中、3秒間に1回ずつ呼吸をしており、「声の年齢は50代前半」という。呼吸が速いというのは肥満により心臓などの内臓が肺を圧迫し、肺活量が小さくなるためだというわけだ(通常成人男性の呼吸周期は4秒から6秒とされている)。

 独特の髪型は、覇気が出るという「覇気カット」と呼ばれているらしい。一説によるとストレスによってできた白髪と禿を隠すための苦肉の策とか。

 健康の話に戻せば、愛煙家で酒もよく飲むらしい。暴飲暴食、いや美食家というから心臓疾患になる確率は高そうだ。祖父も父も心筋梗塞で果てている。

 最高権力者としては、世界でも最年少者だが、「心臓病で倒れる可能性が高いし、クーデターや暗殺の危機を含めれば、世界で最も短命になり得る権力者」(米シンクタンク上級研究員)とまで言う朝鮮問題専門家もいる。