ご飯離れでも、なぜかふりかけ市場は拡大の謎

“ご飯のお供”のたどる道(後篇)

2015.04.17(Fri)漆原 次郎

ご飯大量消費時代が終焉、しかしふりかけは進化

 ふりかけ市場がなぜいまも拡大し、活況を呈しているのか。そのキーフレーズは、「消費者を常に飽きさせない」ということだろう。紹介したような製法の開発で新たな風味を創るというのもその1つだが、それだけではない。ラインナップのなかでメニューを増やしたり入れ替えたり、またパッケージをこまめにリニューアルしたり。消費者は、熱狂的ふりかけファンでなくても「なんか新しくなっている」という新鮮な印象を抱いて、商品を手にするのだろう。しのぎを削る企業間のシェア争いも、市場の活況ぶりに拍車をかけていそうだ。

「『超ふりかけ』についても新メニューを検討しています。今後、発表できる機会はあると思います」と松山氏は話す。

 コメを主食としてきた日本人にとって、「いかにご飯を食べるか」は永年の課題であり続けてきた。ほんの一握りのおかずで、大量のご飯をどうたいらげるか。「日本人は、あらゆる方法でご飯をおいしく食べる工夫をしてきたわけです。ふりかけは、そういった工夫の1つということだと思います」。

 だが、大量にご飯を食べていた時代はもはや終焉を迎えた。“ご飯もちょっとぐらいは食べる”時代に突入したわけだ。そのご飯を食べるときのお供に、なにが選ばれるか。ふりかけにとって、ライバルは他社商品だけではない。ご飯に合う惣菜なにもかもがライバルだ。

 状況は厳しくなっていく。その激戦を勝ち抜くために進化を遂げているのが、現代のふりかけと言えよう。

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