その次のレベルの大学も立派な学校はとても多い。学部在学中に編入で他大学に移ることも日常茶飯事です。有名だからハーバードとか、中身も知らずにコミュニティーカレッジというようにならないでください。
日本の大学からの「交換留学」は入学前から準備を始める
「2年先主義」で1つつけ加えておきます。大学での交換留学は、費用の面でも制度の面でも、最も実現しやい選択肢です。しかしながら、大学が国際性をアピールしているにもかかわらず、実際はまだまだ根づいていません。
留学実績の公表数字に数か月の短期留学(旅行に近い)が含まれていたり、留学が義務づけられている国際部からの留学が多くを占めていたりして、一般の学生が1年間留学するのはいまだ少数派です。留学の枠は余っているのですから、本当に残念です。
最大の障害が、就職活動です。
多くの学生は大学1年のうちは新たな生活に慣れるのに精一杯で、留学のことを考えるのは2年生です。ところが、2年生で交換留学を申し込むと、留学に出発するのが3年生の9月、帰国が4年生の夏となり、就職活動に乗り遅れてしまうのです。
そのため、交換留学に躊躇してしまいます。また、留学した学生は、1年間留年して翌年に就職活動をしているのが実態です。
新卒一括採用や海外との学期の違いといった制度上の問題で、学生が犠牲になるのは筋違いですが、個人として乗り切っていくしかありません。
解決策は、大学入学前から交換留学をしたいか決め、留学に必要なTOEFLの勉強・受験などをして、1年の秋には願書を出すのです。受験が終わったばかりで厳しいことなのですが、それほど20歳代半ばまでの時期は重要なのです。