今週の1位は松本太さんの「中国共産党が突如来訪、『本音』の対話を通して分かったこと」だった。中国という大国を維持・発展させるためには、様々なひずみの原因を中国共産党に向けさせないことが重要になる。発展のためには日本とは友好を保ちたいが、尖閣諸島問題で面子を保つために日本を徹底して悪者扱いしなければならない中国の苦悩がよく見て取れる記事である。
エイズよりはるかに怖いエボラ出血熱
2位は森清勇さんによる「結婚・出産は日本人の義務であって権利ではない」だった。
もちろん日本では結婚をしない、出産をしないという選択は自由である。
この記事が主張したいのは、行き過ぎた個人主義が、日本という国の行く末を弱める危険性があるという点である。
生物が子供を産まなくなれば間違いなく種は滅ぶ。少子高齢化問題を考える時、政策や制度を作るうえで重要になるのが、国民一人ひとりがこのことを改めて認識することではないだろうか。
3位は堀田佳男さんの「エイズよりはるかに怖いエボラ出血熱、蔓延の兆し」だった。
エイズに対する警戒も引き続き緩めることはできないが、この新しく恐ろしいウイルスには最大限の警戒が必要である。
患者に接する医師の感染が相次いでいるために治療と対策がままならないという問題も生じている。
4位は姫田小夏さんの「期限切れは当たり前、死肉も流通する中国の食品業界」だった。
中国の食品安全性にはこれまでも多くの問題が発生している。もちろん、すべての中国産食品に問題があるわけではないが、価格の安さから安易に中国に頼ることの危険性はこの記事を読むと怖いほど分かる。
5位はアン・ヨンヒさんの「恋愛も結婚も出産も、すべて諦める韓国の若者たち」だった。
少子高齢化に悩む国の共通問題と言えそうだ。成長を最優先してきたことが、社会に大きなひずみを生じさせ、それがなかなか解決困難な構造的問題となっている。2位の森清勇さんの記事とも共通点の多い問題である。