今回は新しく始まったりしばらくぶりに再開したりしたコラムを紹介したい。最初はアン・ヨンヒさんの韓国リポート。韓国の情報は日本経済新聞のソウル支局長だった玉置直司さんがその経験を生かして韓国の経済と社会を毎週独自の視点で紹介してくれているが、アンさんには、韓国の経済と社会を別な角度で軌ってもらうことにした。

素顔の韓国社会を知るコラム

今週のランキング
順位 タイトル
1 本当は日本が怖くて仕方がない中国
2 歴史を忘れた韓民族にこそ未来はない
3 尖閣、南西諸島を中国は間違いなく攻めてくる
4 中国が言いがかりをつける「第2次大戦後最大の日本軍艦」
5 世界一、日本一の事業を次々と放出したNEC、玉ねぎの皮を剥いていったら最後に何が残るのか?
6 ドイツ人も少しは真似したら? 日本の「指差喚呼」
7 遅かれ早かれユーロ圏が崩壊する理由
8 日本製品が最高級ブランドとみなされるロシア
9 電気自動車のモーターはどこまで進化しているのか
10 世界最大の汚染物質排出国
11 慰安婦の像に「ノー」をつきつけた米国在住の日本人たち
12 米ワシントン・ポスト売却――韓国名門紙は大迷走中
13 アジアの平和を脅かす日本の失言・失策癖
14 エジプトで起きた反政府デモが中国では起きない理由
15 終戦の日に中国の日本侵攻について考える
16 オーストラリア次期首相に迫る「運の尽き」
17 帝国の名残にしがみつく英国政府
18 外国人留学生への国費支出を国際世論醸成に回せ
19 米国の曖昧な態度にふつふつと湧いてくる疑念
20 ドイツ経済は欧州最強だが、強さは全く不十分

 例えば、1回目は日本生まれの食べ物ながら韓国で進化し人気を呼んでいるパッピンス(かき氷)について、2回目は現代の韓国を蝕んでいるというお姫様病について、そして最新の3回目はこの7月から始まったお爺さんが主人公のテレビドラマについてお送りした。

 日本と韓国には、いまどこかボタンのかけ違いが生じてしまっているようで、何か憎しみの連鎖のような形に発展しているように見える。

 確かに過去に不幸な歴史があり、韓国人が日本人を快く思えないのは事実だろう。

 一方で中国にも言えることだが、過度な反日キャンペーンがそれを伝える日本のメディアを通して日本人の気持ちを嫌中韓に向かわせている面もある。

 しかし、一部の思惑を持ったメディアや煽動者に乗せられるのは全く生産的ではない。私たちが日本の豊かな未来を目指したいのであれば、感情に左右されず真摯に隣国と歴史に向き合うべきである。

 確かに反日キャンペーンには辟易とさせられる面が少なくないが、そういう状況だからこそ本当の中国の姿、韓国の姿を私たちは知る必要があるのではないか。

 ユーモアのセンスがあふれるアンさんは、韓国の社会や経済の変化を女性の視点でユニークに描き出してくれている。玉置さんの記事とは一味違う韓国情報をお楽しみいただければ幸いである。

 実はアンさんとのお付き合いはもう20年近くに及ぶ。前の職場で副編集長としてアジアを担当していたとき、韓国取材での通訳を何度かお願いしたことがきっかけだった。

 すでに撤退してしまったが、サムスングループが日産自動車村山工場の設備を購入してサムスン自動車を設立するというスクープ記事を前の職場で掲載したときがある。