2040年ごろには温暖化の影響で北極圏の夏、氷がほぼ消失
英国政府は「ビジョン2035:重要鉱物戦略」で主に中国を念頭に特定国への依存度を60%以下に抑えるため、NATO、主要7カ国(G7)、鉱物安全保障パートナーシップを通じオーストラリア、カナダ、サウジアラビアなどの資源国やパートナー国との連携を深めることをうたう。
対ロシア防衛の最前線となる「ハイ・ノース」の海底ケーブルなどインフラ防御に必要なセンサーや防衛機器には重要鉱物が不可欠であるため、北極圏やバルト海の同盟国とのサプライチェーン連携の重要性を強調する。
かつて北極圏は専門家や研究者を除けば公の場で議論されることは稀な辺境の地だった。しかしドナルド・トランプ米大統領によるデンマーク自治領グリーンランド買収提案はデンマークとグリーンランド自治政府に即座に退けられたが、北極圏に強烈なスポットライトを当てた。
2040年ごろには地球温暖化の影響で北極圏の夏、氷はほぼ消失すると予測される。これまでアクセス不可能だった広大な資源、重要鉱物の埋蔵地が商業的に利用可能になる。皮肉にもトランプ氏が否定する温暖化による劇的な変化が北極圏の戦略的重要性を改めて浮き彫りにした。