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 優れた人材の確保や活用が企業の競争力を左右する時代。人事領域をつかさどる人間が経営に参画する必要性は日に日に高まっている。その中でCHRO(最高人事責任者)は何を考え、どう行動すべきなのか。ヤフーで人事部門を務め、現在は企業の人材育成や1on1ミーティングの導入指導に関わるパーソル総合研究所取締役会長の本間浩輔氏が「経営人事」を深掘りしていく。

 今回は、世界最大級の音楽企業、ユニバーサル ミュージックの社長兼最高経営責任者を務める藤倉尚氏に、才能の発掘や開花について話を聞いた。

原石をどのように探し、磨けばいいのか

 皆さん、こんにちは。本間浩輔です。この連載では、「経営人事の仕事論」というテーマで「経営人事」について深掘りしていますので、お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今回の記事でご紹介するのは、 ユニバーサル ミュージックの社長兼CEOを務める藤倉尚さんです。ユニバーサル ミュージックは邦楽や洋楽、クラシック&ジャズなどの楽曲300万曲を保有する世界最大級の音楽企業。藤倉さんはその日本法人のトップです。

 ユニバーサルのことはよく知らないという方もいるかもしれませんが、彼らが楽曲を管理しているアーティストの名前を聞けば、どれだけすごい会社なのかがよく分かるのではないでしょうか。

 例えば、ザ・ビートルズやU2、テイラー・スウィフト、レディー・ガガの音源や販売の権利はユニバーサルが所有しています。日本人アーティストを見ても、ユーミン(松任谷由実)やドリカム(DREAMS COME TRUE)をはじめ、ミセス(Mrs. GREEN APPLE)や藤井風、Ado、椎名林檎など、そうそうたるアーティストの楽曲を扱っています。

 その中でもユニバーサルがすごいのは、才能の原石を見いだし、磨き、世に送り出すことに長けている点です。ミセスを見いだし、日本を代表するアーティストに育て上げたのはその象徴でしょう。人事を学ぶ私たちへの示唆は少なくありません。