また、彼女がこれほど強力なリーダーシップを持つ政治家になれたのは、長い間、非主流派に留まりながらも自身の鮮明な信念と政策をコツコツと蓄積し、「準備されたリーダー」というストーリーを完成させたからだと説明した。
反面、韓国はイメージ中心の「スター政治家」や急造された新人に依存する傾向が強く、深みのある政治的資産が積み上がらないと指摘している。
リベラル系メディアは「高市人気」を警戒
『毎日経済』の記者コラム(筆洞政談~彼女の温かいエネルギー:2月10日付紙面記事)でも、高市首相の人間的な魅力に注目している。
「高市氏の魅力としては、正直さ、単純・直截的な言葉選び、世襲政治家が多い日本で叩き上げで歩んできた個人的なストーリー、夜の会食の代わりに書類を抱えて帰宅する誠実なイメージなどが挙げられる。現地の有権者の評価を伝える記事の中では『エネルギーが温かい政治家』という一節が目を引いた」
「高市氏の顔は、マンションのエレベーターで鉢合わせしたら、先に挨拶を交わしてくれそうな顔だ。些細な問題はさておき、即座に問題の核心にアプローチする有能な女性上司のようでもある。野心は大きいが飾らず、かといって出しゃばりすぎず、笑顔が魅力的な一人の日本女性が、政治リーダーシップの長年のスタンダードを塗り替えようとしている」
一方、韓国のリベラル系メディアは「高市熱風」が日本をいかに変えていくのかという点に注目した。
『ハンギョレ』は2月9日付の社説において、「極右的な政治傾向を持つ高市首相の独走を牽制できる政治勢力が文字通り『全滅』したという事実は、日本の『戦後民主主義』が新たな局面を迎えたことを意味する」と分析した。
また、「当面懸念されるのは、高市首相特有の『対米一辺倒(オールイン)』外交と、米国を相手に『戦略的自律性』を広げようとする我々の政策路線が衝突しかねない点だ」との懸念を示した。
『京郷新聞』もまた、今回の選挙を揺るがした「高市シンドローム」を分析し、若年層の圧倒的な支持が高市首相の鮮明なメッセージとSNSによる対話方式に起因したと指摘した。