アサン政策研究院のチェ・ウンミ委員は、今回の選挙で見られた高市旋風の背景として「既存の日本政界の慣行を打ち破った破格のコミュニケーション」を挙げた。

コツコツと準備を重ねてきた高市氏、イメージ中心の「スター政治家」に依存する韓国

 チェ委員は、高市首相が日本特有の曖昧な話法から脱却し、懸案に対して明確かつ断固とした立場を表明してきた点、そして億単位の再生回数を記録したSNSのショート動画などを通じて若年層と直接対話した点が、「サナマニア」という巨大なファンダムを形成したと分析した。

1月に来日した韓国の李在明大統領との会談後、ドラムで「共演」して話題を振りまいた高市首相=内閣広報室提供(写真:共同通信社)

 また「単なる政策的成果を超え、高市氏なら日本を変えられるという大衆の期待がSNSを媒介に爆発し、全世代を網羅する圧倒的な支持率につながった」と評価した。(2月16日放送のKBS『事々件々』より)

 高市首相の凄まじい人気は、日増しに居場所が狭まっている韓国の保守層にとっても示唆する点が多い。

 保守系の『デイリーアン』は、「なぜ日本は高市を作り、我々はスター政治家ばかりを待つのか」(2月13日付の記事)と題し、高市首相のリーダーシップを分析した。

 具体的には、質素なイメージと日常的な姿が有権者に与える信頼感(感性政治)、政策・外交・経済・安保のメッセージが一つの方向に繋がっている一貫性、そして国際秩序を冷静に読み解き、国家の利益を中心に判断する態度である。