WBCでは打者専念で出場する大谷翔平(写真:Creative 2/アフロ)
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 2月6日、第6回WBC(ワールドベースボールクラシック)を主催するWBCI(ワールドベースボールクラシック・インク)が、今回の大会に参加する全20チーム、600人の選手登録(ロースター)を発表した。開幕まで2週間を切ったが全容を俯瞰しよう。

各国代表チームの戦力を測る2つの尺度

 筆者は2006年から試合観戦し、試合をデータで追いかけてきたが、事前の各国の下馬評を考えるうえで、重要な項目が2つあることに気が付いた。

 一つは各チームにおける「メジャーリーガー含有度」。1チーム投打合わせて30人の選手のうち、何人が現役のMLB選手か?ということだ。

「WBCはメジャーリーガーだけの大会ではないだろう。NPBやKBO(韓国プロ野球)、CPBL(台湾プロ野球)など各国のプロ野球選手だって活躍している」という意見はもっともだが、メジャーリーガーの含有率が大きいチームが圧倒的に勝っているという実績がある。

 もう一つは、各チームのメジャーリーガーの直前の年の「WAR」の数値だ。WAR(Win Above Replacement)は、究極のセイバーメトリクス(野球の統計学)の数値だ。投打、守備の複雑な指標を組み合わせて、“その選手がリーグの平均的な選手よりどれだけ傑出しているか?”をはじき出したものだ。WARは投手も野手も共通の評価になっている。

 アメリカではBaseball ReferenceとFangraphsという2つのデータサイトがWARを発表している。Baseball ReferenceのWARは「rWAR」、Fangraphsは「fWAR」と表記する。

 WARは、平均以下の選手の場合、マイナスの数値になることもある。いくらメジャーリーガーがそろっていても、パフォーマンスが低くて活躍できない選手ばかりでは有望とは言えない。そこで、各国選手のロースターにあるメジャーリーガーのWARの総計を出してみることにした。今回はrWARで計算した。