カナダはアメリカとともに1球団ながらトロント・ブルージェイズというMLB球団を抱える国だ。MLB含有率は50%と高いが、WARは10.7。レギュラークラスの選手が少なく、毎回、早くに敗退することが多い。カブスのジェームソン・タイヨンがエース格。打線はマリナーズのジョシュ・ネイラー(一塁手)、ガーディアンズのボー・ネイラー(捕手)の兄弟が中軸。

 パナマは投手は阪神のゲラ、巨人のバルドナードとNPB勢が主力。打ではカージナルスの若手捕手のイヴァン・ヘレーラが中心。3回目のWBC本選出場だがこれまで2勝。戦力的には見劣りがする。

 コロンビアは昨年2月に行われた予選ラウンドを勝ち上がってきた。ロッキーズの投手、ホセ・キンターナがいる程度で、戦力的には厳しいところだ。

 プールAは、戦力的には落ちたといってもプエルトリコは有力、これをカナダ、キューバが追いかける展開だろう。

アメリカが突出するプールB、注目は2位争いに

【プールB】:3月6日~11日まで、アメリカ、ヒューストンのダイキン・パークで行われる

 アメリカは全30人がメジャーリーガーなのはもちろんのこと、ア・ナ両リーグの本塁打王(ローリー、シュワバー)、両リーグのサイヤング賞投手(スクーバル、スキーンズ)、さらにア・リーグMVPで最強打者の評判も高いアーロン・ジャッジと、集められる最高の顔ぶれを集めた感がある。WARの合計は空前の116.1。

アメリカ代表のカル・ローリー(シアトル・マリナーズ)。昨季はア・リーグ本塁打王と打点王の打撃2冠に輝いた(写真:AP/アフロ)

 本塁打数は20チーム最多の405本。圧倒的な陣容だ。しかしこれまでもすごい顔ぶれを集めながら優勝は1回だけ。2006年の第1回大会も今回に匹敵する「384本打線」で、グリフィJr.、アレックス・ロドリゲス、デレク・ジーターらを擁しながら準々決勝で敗退した。大戦力がうまく機能しないのが、アメリカの問題点。マーク・デローサ監督の手腕に注目が集まる。

 自国にプロリーグがあるメキシコだが、主力はメジャーリーガーだ。含有率は63.6%と高い。しかし投手は先発がフィリーズのタイワン・ウォーカーだけ、あとはほとんど救援投手。打線は27本塁打したマリナーズのアロザレーナがいるものの、貧弱な感は否めない。

 イギリスは、イギリス国籍は外野手のコペルニアックだけ。あとはアメリカ国籍か、英連邦のバハマ国籍。選手をかき集めた感が強い。MLB屈指の二塁手、ジャズ・チザムJrが突出している。

 イタリアは、ジョー・ディマジオをはじめ多くのイタリア系メジャーリーガーを輩出してきた。今回も含有率は70%と高い。ただ投手は先発は33歳のロイヤルズ、ローレンツェンがいる程度でやや弱い。打線は同じくロイヤルズのビニー・パスカンティーノが中心。