日本ハム名護キャンプのメインスタジアムは名護市営球場、今年からネーミングライツによって「ENAGICスタジアム名護」と命名された。1977年に開場、日本ハムは翌年から春季キャンプに使用していた。
今年から「ENAGICスタジアム名護」と名付けられた名護市営球場(筆者撮影)
石積みの球場で、いかにも沖縄らしい味わいがある。2012年のドラフト1位で日本ハムに入団した大谷翔平も、初めて日本ハムのユニフォームに袖を通したのはこの球場だった。
球団、自治体、ファンが盛り上げるキャンプ
二刀流の大谷は、その当時から別メニューでの練習が多く、多目的広場でゆったりとアップやキャッチボールをしたのちに室内練習場で独自の練習に打ち込むことが多かった。日本ハム時代は、外野手として守備練習に加わることもあった。筆者はこの名護の球場で、大谷がレーザービームで走者を刺すのを見たことがある。
しかしメインスタジアムは老朽化が進み、外野手が負傷するなどトラブルが続いたので、名護市は2016年以降、球場の全面建て替えに乗り出した。
この間、日本ハムはアメリカのアリゾナや二軍の国頭村などでキャンプを張っていたが、2020年に再び戻ってきた。
プロ野球の春季キャンプは、キャンプ期間中、選手や球団関係者、ファン、報道関係者など多くの人が訪れる。キャンプ地ではキッチンカーや屋台などの出店もあり、経済効果は大きい。また「プロ野球チームのキャンプ地」ということで、全国的な知名度が上がる。
そうした大きなメリットがあるので、プロ野球キャンプ地の球場や周辺施設の整備は、自治体が税金を使って行うのが一般的だ。
またキャンプ地の場内整理やグラウンドの整備には、市町村のスポーツ振興課の職員や、観光協会の職員も駆り出され、球団スタッフとともにサポートをしている。
球場周辺には球団グッズや食べ物などの出店が立ち並ぶ。いわゆる「B級グルメ」ではあるが、沖縄名物のスパム玉子焼きおにぎりや、サーターアンダギーなどがボリュームたっぷりに並べられている。
見学に訪れたファンが楽しめるようフードメニューも充実(筆者撮影)
球場入り口には「出待ち」をするファンがびっしりと並んでいる。
選手の出待ちをする熱心なファンたち(筆者撮影)