「ウソ認定」された情報も削除しない候補者
さて、動画のみならず、フェイクニュースといえば、参政党が、かなり危ないフェイクニュースやフェイク演説をやっています。
たとえば、参政党千葉4区で立候補した工藤聖子氏。1月25日にSNSで、「スウェーデンの刑務所は98%が移民」と白人と会話したという内容をつぶやきました。
参政党の千葉県連の公式Xも工藤氏の投稿を引用する形で「スウェーデンの刑務所に収監されている囚人のうち98%が移民だそうです。欧州に学ぶべきことは多いが、これは参考にすべきですね」などと投稿。これらの投稿は一気に拡散されました。
ところが世界の刑務所の状況をまとめた「ワールド・プリズン・ブリーフ」のサイトによれば、22年10月時点でスウェーデンにおける囚人の外国人率は16.7%となっています。ファクトチェックセンターがスウェーデン政府のデータをみても21%と、工藤氏が投稿した内容が根も葉もないデマであることがわかりました。
さすがに県連の方は現在は投稿を削除していますが、工藤氏のほうは、2月5日時点でも、まだこの投稿を削除していません。
1月26日には、参政党の神谷代表が「日本だけですよ、CO2で地球の気候が変動するなんて言ってるのは」と街頭演説で叫びました。「地球の気候なんて、ずっと変動しまくってんです」。
1月31日、街頭演説で支持を訴える参政党の神谷代表=堺市(写真:共同通信社)
この演説は党のユーチューブチャンネルで公開され、1月29日午後1時時点で3万5000回視聴されました。しかし、国連の気候変動に関する政府間パネルや多くの国のHPでは、気候変動の要因をCO2などによる温室効果と断定していて、神谷代表の主張もフェイクとしかいいようがありません。
「息を吐くように嘘をつく」と称されることもある神谷氏ですが、たしかに不思議な演説をします。こういう嘘に織り交ぜて、排外主義、日本人ファーストを唱えつつ支持を急拡大させてきているわけですから、その支持者のリテラシーの不足を感じざるをえません。
このまま参政党が党勢を伸ばすと、今後、自民・維新・参政の連立が成立しかねず、政治とカネで嘘、外国人排斥で嘘、と何を信じていいかわからない政府ができてしまうのではないでしょうか。