「外国人排斥」に直結しかねない投稿に紛れ込むフェイク
外国人排斥につながりかねないフェイクニュースはSNS上に溢れています。
出所はわかりませんが、「在日朝鮮人の生活保護に年間2兆3000億円」というSNSが発信されました。実際には、日本全体の生活保護の総額が約3.5兆円から3.7兆円。この説が正しければ、全体の6割が外国人に支払われていることになりますが、実際には世帯主が外国人の受給世帯は2.8%程度でしかありません。
また「中国人留学生の学費はほぼ無料?」という投稿もありました。
日本人は奨学金を借りても就職後に返却しなければなりませんが、中国人は学費がほぼ無料という趣旨に理解され拡散されています。
実際には、日本政府の奨学金をもらって入学金や授業料が免除されている国費留学生は全体の2.8%。中国人はそのうち1割程度です。この投稿は、2025年にTikTokに投稿され、閲覧回数は3.5万回を超えています。
「学費がほぼ無料」というのは国費留学生などには、ある程度あてはまりますが、国費留学生の割合は3%以下です。しかも、日本人だって国費留学生として外国の大学で学んでいれば、同程度の待遇を受けることもあります。偏見なのか、拗ねているのか、若者の外国人排斥感情には、過去、日本人が米国などで差別を受けていた歴史を知らないことの怖さを感じてしまいます。