実際、拡散された動画の左上にも「改変または合成されたコンテンツ」という注意が数秒間表示されていました。同様の動画はほかにも見られ、同じ構図、同じ構成の動画を多数公開しています。
基本的には画面の手前に高齢女性がいて強い口調で話し、背景の群衆が女性の話に聞き入っているという構図ですが、見分け方としてはAI生成動画の特徴として、瞬きが少ないことがあげられます。これをポイントにチェックするのも騙されないためのひとつの手段になるかもしれません。
中国発のネガティブ投稿も
もっとも、高市氏に対しては中国側からしかけられたと思われるフェイク動画もかなりあります。
たとえば、1月14日、「中国には『外見は心から出る』という古いことわざがあります。高市早苗のその姿は、彼女の心の闇と恐ろしさを物語っています」という文言が添えられ、高市首相の顔のアップ写真がXに投稿されました。しかしこの写真はAFP通信社が撮影した写真に加工を施し、シワが目立つ画像にしてあったのです。
この画像を拡散したXのアカウント所在地は中国となっており、ほかにも高市氏を批判する投稿を繰り返しています。前述の「外見は…」の画像は、2400回以上リポストされ、表示は366万件を数えました。
中国の露骨な内政干渉ともいえますが、高市人気のひとつが、「いじめる中国に敢然と立ち向かう女性政治家」というイメージだけに、この中国のフェイク動画作戦は失敗したとしか思えません。現に、多くの視聴者が「加工してるね」といった指摘をしています。