「臆病な者は稼げずに死に、大胆な者は稼ぎすぎて死ぬ」1990年代
英紙ガーディアン(昨年10月20日付)は「他の多くの人々と同様、胡氏はギグエコノミーの中で不安定な仕事から次の不安定な仕事へと渡り歩き、過酷な『996』シフト(午前9時から午後9時まで週6日勤務)に縛られる日々を送ってきた」と記している。
「996」という言葉が生まれる前の1990年代には「臆病な者は稼げずに死に、大胆な者は稼ぎすぎて死ぬ」と言われた。新自由主義経済により社会の新たな層が突然お金を稼げるようになった当時「出会う人の10人中9人はお金を稼ぐことしか考えていなかった」(胡氏)。
23年に若者失業率が過去最高の21.3%を記録した後、中国当局は在学中の学生を分母から除外した新しい算出方法を採用。都市部の16歳〜24歳の失業率は16.9%に下がったものの、「996」を拒絶する「寝そべり」運動は「擺爛(なすがままに腐る)」に悪化した。
英サリー大学のブラン・ニコル教授はオンラインプラットフォーム『コンバセーション』への寄稿(昨年11月21日付)で「胡氏は自分の人生を19もの仕事のパッチワークとして提示することで現代を深く形作る3つの広大なシステムへの洞察を提供している」と指摘する。