万物は神から流出したもの

 LGBTQの構成要素は、下記に分類される。

L(レズビアン): 女性に恋愛感情や性的魅力を感じる女性。

G(ゲイ): 男性に恋愛感情や性的魅力を感じる男性。

B(バイセクシュアル): 男女両方に恋愛感情や性的魅力を感じる人。

T(トランスジェンダー): 生まれた時に割り当てられた性別とは異なる性別で生きる人。

Q(クィア/クエスチョニング):

クィア: 多様な性的指向や性自認を持つ人々を指す。
クエスチョニング: 自分の性的指向や性自認について探求中の状態を指す。

 LGBTQは、1990年代の米国でレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの人々が連帯して使い始めたで言葉である。

 日本で使われ始めたのは2000年代以降になってからと、わりと最近のことのようだ。

 一方で、2000年以上前に性的指向の多様性を謳歌した古代ギリシア人々。

 人間を含む万物は一者(神)から流出したものである、という考え方が古代ギリシア哲学にある。

 性の自由は、ただ欲望を満たすだけのものであれば、それは人間を堕落させる要因ともなり得るだろう。

 だが、自らの意識が霊的対象へと向かうことで、エクスタシーを経たとしたならば、時空を超越した、変化したり失われたりすることのない「純粋な愛」と「神聖なる美」に至る、とプラトンは言及している。

 そのエクスタシーというプロセスを経て到達した「純粋な愛」と「神聖なる美」とは、つまるところ、プラトンが若盛りの美少年との「情交」の果てに辿り着いた境地、そう言明しているようにも思える。