さらに1月30日午前10時頃、東シナ海において中国人民解放軍海軍の江衛(ジアンウェイ)II型フリゲート艦「連雲港」が、海上自衛隊のむらさめ型護衛艦「ゆうだち」に対して、火器管制レーダーでレーダー電波を照射した。
これらを受けて、同年2月5日に、当時の小野寺五典防衛大臣が、やはり顔を真っ赤にほてらせて記者会見を行い、中国に抗議した。今回は、まさに12年前の再現となっているのだ。
日本への責任転嫁を狙う中国海軍
小泉防衛大臣が未明の会見を行ってから半日近くが経った7日午後0時55分、中国人民解放軍海軍の王学猛報道官(大校)が、声明を発表した。
「最近、中国海軍の空母『遼寧』の編隊が、宮古海峡の東側海域で、正常な艦載機の飛行訓練を組織した。この訓練の海空域は、事前に発表していた。
その期間、日本の自衛隊の航空機は、何度も中国海軍の訓練海空域に接近飛行を行った。それは中国側の正常な訓練に厳重な影響を与えるもので、飛行の安全に厳重な危害を及ぼすものだった。
中国海軍の空母「遼寧」から発艦する艦載機J-15(写真:新華社/共同通信イメージズ)
日本は騒ぎ立てているが、これは完全に事実と合致しない。われわれは、日本がすぐに言いがかりを停止すること、及び最前線での行動を厳格に自制することを、厳正に要求する。
中国海軍は今後、法によって必要な措置を取っていく。そして自身の安全と合法的な権益を、決然と維持保護していく」