今週末は最大限の警戒を
またこの時期(11月22日、23日)、小泉防衛大臣が宮古島(航空自衛隊宮古島分屯基地)、石垣島(陸上自衛隊石垣駐屯地、海上保安庁石垣海上保安部)、与那国島(陸上自衛隊与那国駐屯地)を視察した。特に、宮古島と石垣島に現在配備している03式中距離地対空誘導ミサイル(中SAM)を、台湾から約110kmしか離れていない与那国島にも配備する計画を強調。これに中国側は猛反発していた。
こうした一連の「日台連携」に対して、中国側がレーダー照射という「一線を越えた行為」に出たものと思われる。中国は一貫して、「祖国(台湾)統一は中国の内政であって、他国の干渉は許さない」と主張してきたからだ。
ちなみに、2012年-2013年の日中対立の時、台湾は親中派の馬英九国民党政権だった。その意味では、中国にとって「日+台vs中」の構図となっている今回の方が、危機感を募らせていると言える。
次の「危険日」ははっきりしていて、今週土曜日(13日)である。この日は中国側が「1937年の日本軍による南京大虐殺で30万人の無辜(むこ)の市民が犠牲になった」と主張しており、習近平政権は「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」に定めている。
前述の2012年の12月13日には、尖閣諸島上空を中国国家海洋局所属の航空機Y-12が初めて領空侵犯し、日本に衝撃を与えた。今週末は、最大限の警戒が必要である。





