ジャパンウィンターリーグは、選手が自費で参加する。参加費は約40万円と高額だが、選手には期間中行われる試合(各チーム21試合)への出場が保証される。
宿舎は球場に隣接したリゾートホテル。食事つき。
選手たちが宿泊するホテル。コザしんきんスタジアムに隣接している(筆者撮影)
一流の球場、専任の審判、最新の設備、試合はすべてDAZNが中継
試合では、豊かな経験を有するゲームコーディネーター(一般的な試合での監督、コーチに相当)の指導を受けられる。また球場には、トレーナーが待機し、選手のマッサージや怪我、故障への対応を行う。またトレーニング法の指導も随時行う。
試合は、今年は、広島東洋カープが春季二次キャンプを行う沖縄市のコザしんきんスタジアムと、横浜DeNAベイスターズがB組キャンプを行う嘉手納町の嘉手納野球場。いずれも一流の球場だ。試合は、専任の審判が付き、場内アナウンス、電光掲示板での選手の表示も行う。
トライアウトリーグのオープニングセレモニー(筆者撮影)
さらにDAZNが全試合の中継放送を行っている。
ジャパンウィンターリーグは「データ野球」に特化したリーグでもある。弾道計測器「ラプソード」「トラックマン」や打撃のデータを計測する「ブラスト」などを設置し、「データスタジアム」、「デルタ」、アメリカの「ドライブライン」など出身のアナリストが、データ分析を担当。
試合ではトラックマンが設置される(筆者撮影)
こうしたデータはDAZNの試合中継時にオンタイムで配信される。
またデータは個々の選手別にまとめられ、提携するMLB、NPB、社会人、独立リーグなどのスカウト、採用担当者に配信される。いわゆる「リモートスカウティング」もジャパンウィンターリーグの大きな売りになっている。