さらに、野球データやトレーニング、食生活など様々な分野の専門家による「レベルアッププログラム」もある。自由参加だが「トライアウト」を目的とする選手を中心に、毎回多くの参加者がある。
昨年は40人のスカウトが来訪
始まった当初は、日本人選手が中心で、外国人は少数だったが、年々海外からの参加者が増え、今年は16カ国からの選手が参加している。こうした多国籍化に対応するため、英語によるコミュニケーションに堪能なスタッフがいる。
「単なる野球をするリーグ」ではなく、選手のステップアップのための様々なサービスを盛り込んだプログラムだと言うことができる。
1年目は大学生、高校生の参加もあったが、2年目からNPB、韓国プロ野球(KBO)、台湾プロ野球(CPBL)などプロチームが選手を派遣するようになったため、学生、生徒の参加はできなくなった。高校生のためには今年から夏季に「ジャパンサマーリーグ」が開催されている。
前述のように、今年のジャパンウィンターリーグは2つの球場で行われる。コザしんきんスタジアムでは「アドバンスリーグ」が行われる。嘉手納野球場では「トライアウトリーグ」だ。
11月22日、嘉手納野球場には「トライアウトリーグ」に参加する選手が集結。球場に隣接した室内練習場で、選手に対するオリエンテーションが行われた。
熱心に話を聞くトライアウトリーグの選手たち(筆者撮影)
冒頭、鷲崎一誠代表が、
「ここにきている皆さんには、一人一人の目的があると思います。契約を取りに来ている選手、スキルアップをしてさらに続けたい選手、そして、ここを最後の舞台にしようとする選手、皆さんにしっかり出場機会を提供し、最高のスタッフがサポートします」
と話した。
引き続き、ゲームコーディネーターを代表して野球オーストリア代表監督の坂梨広幸氏が、
「みなさんは、スカウトがいつどこで何を見てるか分からないことを常に頭に入れてプレーに取り組んでください。(トライアウトリーグには)コーディネーターは4人います。サポートしますので、遠慮せずにこちらの方に声を掛けてほしい」と話した。
ゲームコーディネーター 左端が坂梨氏(筆者撮影)
昨年の実績でいうと、MLB、NPB、独立リーグなどから40人のスカウトが訪れている。