【三菱UFJ eスマート証券】【松井証券】「増額指定」のみ
三菱UFJ eスマート証券と松井証券ではボーナス月設定にあたる「増額指定」しか用意されていません。どちらもつみたて投資枠の購入金額を年2回増額できるサービスになっています。もっとも、つみたて投資枠を使い切る分には十分でしょう。
成長投資枠の端数は三菱UFJ eスマート証券「プチ株」を利用すれば1株単位で株が購入できるので、比較的使い切りやすそうです。松井証券には単元未満株の購入サービスがない(単元未満株は売却のみ)点には注意が必要です。
【PayPay証券】成長投資枠を使い切りやすい
PayPay証券のNISAには、PayPayアプリ内で利用できる「PayPay資産運用」と「PayPay証券アプリ」の2つがあります。「PayPay資産運用」は100円以上1円単位、「PayPay証券アプリ」は1000円以上1円単位で株や投資信託を購入可能なので、成長投資枠を使いやすいのがメリットです。ただし、NISA口座であっても株の取引手数料がかかる(投資信託の購入時手数料は無料)点には注意が必要です。
2024年からのNISAでは非課税期間が無期限になったので、年間の非課税投資枠を無理に使い切る必要はないでしょう。年360万円は相応に高額ですし、無理に投資して生活が苦しくなってしまうようでは本末転倒です。
しかし、もしお金に余裕があってNISAの年間投資枠を使い切りたい、もっと多く投資したいというのであれば、今回紹介したボーナス月設定などの方法を活用して、2025年の投資額を増やすことをおすすめします。
頼藤 太希(よりふじ・たいき) 経済評論家/マネーコンサルタント(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。ファイナンシャルプランナー三田会代表。慶應義塾大学経済学部卒業後、アフラックにて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に現会社を創業し現職へ。日テレ「カズレーザーと学ぶ。」、フジテレビ「サン!シャイン」、BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「定年後ずっと困らないお金の話」(大和書房)など書籍112冊、累計190万部。日本年金学会会員。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。宅地建物取引士。日本アクチュアリー会研究会員。X(@yorifujitaiki)