これまでに奪取した暗号資産の総額は28億ドル以上

 北朝鮮はロシアに兵器販売と事実上、人民軍を傭兵のように派遣した代価に加え、サイバー上で奪取した暗号資産(仮想通貨)の現金化が可能になったという。最高指導者の統治資金に少しの余裕ができたのかもしれない。

 対北朝鮮制裁監視機構である「多国籍制裁モニタリングチーム(MSMT)」は10月22日、北朝鮮が昨年、全世界で年間奪取した仮想通貨の規模は約11億ドルだと明らかにした。これを含め、今年9月までの奪取仮想通貨の規模は、計28億4000万ドル(約4兆600億ウォン)に上る。

 トランプ大統領の首脳会談スタイルは国務省との調整を経て外交レベルで手順を踏んで進めない傾向もあり、米朝首脳会談の話題が何時また突然浮上するか分からない。「条件さえ整えば、2~3月にでも米朝会談が開催される可能性がある」(前出B氏)

「トランプ大統領は中国訪問の際、中国で米朝会談を望んでいるのか分からないが、金正恩は中国での会談は保安上嫌がるようだ。金正恩は静かに話したいことが多いようだ」(同B氏)

 北朝鮮が元山葛麻海岸観光地区問題を議題に提案したことを考えれば、米朝会談の4回目の場所は元山が最有力かもしれない。