「再エネ無限循環システム」へのロードマップ

「再エネ無限循環システム」実現のロードマップは次の通りだ。25〜30年、太陽光発電と蓄電の統合と大規模展開を推進し、ギガワット級のプロジェクトと次世代技術を前進させる。31〜40年に水素利用を本格拡大。高効率電解装置、エネルギー貯蔵のコストを大幅に低減する。

 41〜50年、完全に統合した成熟エネルギーエコシステムを構築し、世界のエネルギー供給の強固な柱とする。李氏は「太陽光発電の領域を超え、人類を新しいエネルギー時代へ導く」と宣言。エネルギーは地中から掘り出すのではなく、システムの中で循環し続けるという。

「クリーンエネルギーは特権ではなく、すべての人の基本的権利となる。エネルギー安全保障は自給・再生・循環が基盤となり、私たちのエネルギー観は採取型から再生型へと転換する。ともに太陽光発電を超え、復元力のあるゼロカーボン世界を築こう」と李氏は呼びかけた。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(5月27日付)は、李氏は25年前に創業した隆基緑能の日常的な経営から退いたと伝えている。李氏が支配株主である地位に変更はないものの、今後は研究開発やその他の技術開発に注力するという。