世界の太陽光発電工場の生産能力の4分の3が中国に集中
FT紙によると、中国の太陽光発電大手の隆基緑能、晶科能源、晶澳太陽能科技、天合光能、通威、TCL中環が四半期ベースで損失を出し続けている。米調査会社モーニングスターによると、ポリシリコン、ウェーハ、セル、モジュールの生産能力は今年の需要予測の2倍以上ある。
昨年、世界で新設された417ギガワットの太陽光発電設備のうち半分以上を中国が占めた。中国の設置ペースは国際社会の予想や中国政府自身の目標を上回り、世界の太陽光発電工場の生産能力の約4分の3が中国に集中する。中国の太陽光発電生産能力は爆発的に増加している。
太陽光パネル・セル製造の過剰生産と値引き競争が深刻化し、主要メーカーが巨額損失を計上していることから、中国当局は業界に対し原価割れ販売の禁止と能力削減を指示した。工業情報化部は大手14社に稼働していない工場を迅速に閉鎖するよう通達を出している。
太陽光パネルは急速に安価になり、コモディティー化している。「内巻き」で赤字の垂れ流しとなっている太陽光パネルメーカーを除くすべての人が恩恵を受けている。太陽光発電設備の設置価格は過去40年間で1ワットあたり100ドル以上から1ドル未満へと低下した。