法大と専大は終盤で圏外に弾きだされる

「10位、立教大学」のコールで泣き崩れたのが法大と専大だ。両校は15km通過時で9位と10位につけていた。しかし、終盤に圏外へ弾きだされた。

 法大は17.4km通過時が9位。11位以下のチームとは1分24秒以上の“貯金”があった。

 野田晶斗(3年)が個人29位(1時間2分36秒)、大島史也(4年)が同32位(1時間2分49秒)とまずまずの走りを見せて、10人目のゴールは5番目だった。それでも神奈川大と日体大に逆転を許すと、立大に「17秒」届かず、本戦の連続出場が10でストップした。

 まさかの結果に、「走った選手は設定タイム通りでした。たぶん大丈夫だろうと思ったんですけど、すみません。整理がついていないです……」と坪田智夫駅伝監督は茫然と立ちすくんだ。4年ぶりの予選会で経験者がおらず、直前に4人がインフルエンザに感染したことも影響したようだ。

 また前回2位通過した専大は5km15位、10km12位、15km10位と前回のように徐々に順位を上げていった。しかし、今回は終盤にペースダウン。最終的には13位(10時間39分06秒)に沈んだ。

 上位4人が83位以内でフィニッシュするも、「後ろの4人ぐらいが良くなかったですね。前半は抑えていくように指示していたんですが、5~10kmで上げすぎ部分があったのかもしれません。15km以降も上がっていくイメージで、最後の3kmはフリーの指示を出していたんですけど、集団走が早めに崩れてしまった。そこも想定外です」と長谷川淳監督は神妙にレースを振り返った。

 スタート時間が約1時間早くなったことで、「涼しくなる分、タイムも速くなる。10時間36分台くらいに入らないと厳しいかな」と長谷川監督は読んでいたという。その予想は的中したが、チームは想定タイムを下回った。

 なお11位に終わった法大のタイムは10時間37分13秒。“過去最速の落選校”となった。今大会を勝ち抜いた大学とシード校が出場する2026年の新春ドラマは大激戦の予感が漂っている。