Sora 2がステマの天国を生み出す?(筆者がSora 2を操作中の画面)
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(小林 啓倫:経営コンサルタント)

注目を集める動画生成AI「Sora 2」

 ここ1週間はまさに、OpenAIがリリースした新しい動画生成AIアプリ「Sora(ソラ) 2」の週だったと言えるだろう。Sora 2は初代Soraの性能を大幅にアップさせたAIで、2025年9月30日に発表、sora.comとiOSアプリで順次提供が開始された。

 まるで実写のようなクオリティの映像が簡単に生み出せること、また「○○風」のような一定のイメージに沿った映像も作成できることから、公開直後から大きな注目を集めている。

 もう少し詳しくSora 2について解説すると、これは動画と音声を同時に生成できる最新モデルで、従来よりも物理法則の再現性(運動、重力、衝突など)を正確に扱う能力が強化されている。

 また、ユーザーの指示に忠実に従う制御性が向上し、さまざまな映像スタイル(映画風、アニメ風、写実的など)を幅広くカバーするようになった。 特に注目されるのが、「同期された音声・効果音」の自動生成機能で、映像と音響のズレを減らし没入感を高める設計となっている。

 さらに、ユーザー自身(や他のユーザー)をAI映像内に登場させる「カメオ」機能も備え、本人の声・顔・動きを参照して動画内に統合することが可能だ(念のために説明しておくと、他人の「カメオ」を使用できるのは当人が公開を選択した場合のみ)。

 また、もうひとつの特徴として、アプリがSNS風の体裁をしていることが挙げられる。

 以下のスクリーンショットは、Sora 2に投稿されている映像の一覧画面だが、TikTokのようなショート動画共有アプリのように見えるだろう。機能面でもフォローやコメントなど、SNS的な特徴を一通り備えている。

 では、百聞は一見に如かずということで、実際に筆者がSora 2で作成した動画もご覧いただこう。次ページのスクリーンショットはその一部で、実際の動画はこちらのリンクから確認可能だ。