2024年9月8日、創立100年周年を迎えた公益社団法人・日本将棋連盟の記念イベントの様子 撮影/田丸 昇
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(田丸 昇:棋士)

2024年に創立100周年を迎えた日本将棋連盟

 公益社団法人・日本将棋連盟は2024年9月8日に創立100年周年を迎えた。その記念事業として、東京・千駄ヶ谷と大阪・高槻市に新将棋会館が建設され、同日には都内ホテルで記念イベントが開催された。

来場者(約1000人)を迎えた歴代の名人たち。左から羽生善治九段、谷川浩司九段、佐藤康光九段、森内俊之九段
壇上でのタイトル保持者ら。左から藤井聡太七冠、伊藤匠叡王、清水市代女流七段、西山朋佳白玲

 100年もの将棋界では、タイトル戦などでいろいろな動きがあった。下記のように列記する。

 1935年に実力名人戦が創設され、木村義雄が新名人。46年に実力本位の順位戦制度が発足。52年に大山康晴が新名人。57年に升田幸三が初の三冠王。58年に加藤一二三が18歳でA級八段。63年に大山が五冠独占。72年に中原誠が24歳で新名人。74年に女流棋士制度が発足。83年に谷川浩司が21歳で新名人。87年に最高棋戦の竜王戦が創設。89年に羽生善治が19歳で新竜王。93年に米長邦雄が49歳で新名人。96年に羽生が七冠制覇を達成。

 2004年に渡辺明が20歳で新竜王。16年に藤井聡太が最年少記録の14歳2ヵ月で棋士に。17年に将棋ソフトが時の名人を破る。17年に羽生が永世七冠となり、タイトル獲得は最多の99期。18年に里見香奈が初の女流六冠。20年に藤井が初タイトルの棋聖を獲得。23年に藤井が八冠制覇を達成。

 私こと田丸は72年に棋士になった。100年のうち50年あまりのキャリアである。