テレビ各局が重視する“コア視聴率”

 総務省が統計をとっているテレビ行為者率というデータがありますが、それを見ると、4歳から90歳までの男女のテレビ視聴状況は、ほぼ全ての年代で男性より女性の方がテレビを視聴する割合が高くなっています。4歳の男の子より4歳の女の子が、90歳のおじいちゃんより90歳のおばあちゃんの方がテレビを観る率が高いと。よって必然的にテレビの視聴者数は女性の方が多くなっているのが現状です。中でもドラマの視聴者は全体の6~7割が女性とも推計されています。

 また近年、テレビ各局が重視している“コア視聴率”(20~49歳の男女における視聴率)ですが、この中でも特に注視されているのが、20~30代前半の女性層。可処分所得(収入の中で自由に使える額。要するにお小遣い)と購買欲が高いため、広告効果が最も期待できる層と位置付けられているわけです。

 以上のような理由から、テレビ局側が“太客”である女性に嫌われないように配慮しているとも言えるわけですね。一般的にはまだまだ男性優位な日本社会ですが、あまり褒められた理由ではないにせよ、テレビ界では女性優位な状況が進んでいるとも言えるんですよね。

 その中で、一番ディスりの対象になりがちなのが、オジサン。先日、ある女子学生が「朝の満員電車で回りがオジサンばかりなの最悪。で、最近は車外に出ても体温みたいな気温で、ずっとオジサンに纏わりつかれているみたいで、ホント嫌」と話していたので、思わず筆者は「私も自他共に認めるオジサンだけれども、オジサンが最も嫌いなのも、オジサンだからね」と応じました。

 マァ、同じオジサンでも、阿部寛や唐沢寿明、舘ひろしや三浦友和みたいならOKなんでしょうけど・・・。