イスラエルとウクライナの情報機関は協力関係を深めている

 イラン中・西部の砂漠地帯ではイスラエルがドローンを飛ばし、レーダー施設と地対空ミサイルシステムを破壊。イスラエルは秘密裏にウクライナと「戦術・技術・手順」を交換している。ウクライナ保安庁(SBU)も先日、同じ戦術でロシア空軍に大打撃を与えたばかりだ。

 イスラエルはロシアとの関係が悪化するのを警戒して殺傷兵器やアイアンドームはウクライナに提供していない。しかしウクライナ戦争はイラン製カミカゼドローンの実験場と化し、イスラエルとウクライナの情報機関は協力関係を深めている。米国が仲介したとの話まである。

 防空網を無力化したあと、イスラエルの戦闘機はナタンズの濃縮施設を攻撃。イラン全土への攻撃は5時間以上続いた。制空権を確保したイスラエルの戦闘機はさらに打撃を加えるためいくつかの標的を再攻撃した。女性や子どもを含め少なくとも78人が死亡、329人が負傷した。

 先のワシントン・ポスト紙によると、モサドはイスラエル国防軍と長年にわたって協力し、掩体壕(えんたいごう)や自宅住所も含むイラン指導者の関係情報を収集。イランの防空能力を無力化するため攻撃開始直後にイランの地対空ミサイル周辺に精密誘導兵器を配備した。

 モサドはかなり以前からイラン国内の奥深くにドローン基地を構築。遠隔操作で起爆し、防空システムを破壊、混乱させる爆発装置を車両に搭載した。ミサイルを発射地点に輸送するために使用されているトラックを標的にしていた。