
米大統領「われわれの忍耐は限界に達している」
[ロンドン発]イランに核兵器の野望を放棄させる外交努力に注力してきたドナルド・トランプ米大統領が6月17日、自身が創設したSNS「トゥルース・ソーシャル」でイランの最高指導者アリ・ハメネイ師に「無条件降伏」の最後通牒とも受け止められる通告を行った。
イスラエルと米国を「われわれ(We)」と呼び「今やわれわれはイラン上空を完全に掌握している。イランには優れた追跡装置やその他の防空装備が大量に存在していたが、米国が考案し、製造したモノには及ばない。古き良き米国以上に優れた技術を持つ国は他にない」と投稿。
「いわゆる“最高指導者”がどこに隠れているか、われわれは正確に把握している。彼は簡単な標的だが、少なくとも今のところは排除(殺害)するつもりはない。だから彼は安全だ。民間人や米兵へのミサイル攻撃は避けたい。われわれの忍耐は限界に達している」
米紙ニューヨーク・タイムズ(6月17日付)によると、トランプ氏は3月、ハメネイ師に書簡を送り「私は戦争を望んでいない。合意を望んでいる」と伝えた。イスラエルが4月にイラン中部・フォルドゥの地下核施設を破壊するため大型貫通爆弾(バンカーバスター)を要請したが却下した。