
「欧州の同盟国はGDP比の5%を国防費に充てる世界基準を設定」
[ロンドン発]「ピート・ヘグセス米国防長官が本日の米上院軍事委員会と英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)主催のアジア安全保障会議で述べたように欧州の同盟国は世界の同盟国、特にアジアにおいて国内総生産(GDP)比の5%を国防費に充てる世界基準を設定している」
米国防総省のショーン・パーネル報道官が6月18日、韓国の通信社・聯合ニュースの質問にこう答えた。「中国の目覚ましい軍備増強と北朝鮮の核・ミサイル開発が継続していることを考えるとアジア太平洋の同盟国が欧州の国防費水準に速やかに追いつくのは当たり前だ」
「アジア太平洋における同盟国自身の安全保障上の利益、米国民の利益のためにアジアの同盟国とよりバランスのとれた公平な同盟の負担を分かち合うべきだ。ドナルド・トランプ米大統領のアプローチはまさに常識に基づいている」(パーネル氏)
日経新聞(21日付)も「米国防総省は20日、日本を含むアジアの同盟国は国防費をGDP比で5%まで引き上げる必要があると表明した。北大西洋条約機構(NATO)が調整している5%の新目標にアジアの同盟国も足並みをそろえるよう求める見通しだ」と報じた。