韓国左派界隈で過去最強クラスのラスボス
前回の大統領選挙で尹前大統領との熾烈な戦いの末に敗北したが、1年後にはしれっと国会議員になり、今も「共に民主党」の代表で韓国左派の中では過去最強級のラスボスである。
彼は本当にラスボスと呼ぶにふさわしい。現在公判中のこの裁判で実刑判決が下されれば、失脚することが決定していたために全国民がこの裁判に注目していた。
高等裁判所では一度無罪が下されるが、最高裁がその判決を高裁に差し戻すなど、一時も目が離せない状況だった。ところが、その差し戻し裁判は李在明氏と「共に民主党」の要請により、投票日以降に引き伸ばされた。もし李在明氏が大統領選で当選したとしたら、彼の罪を裁くことはできなくなる。
大韓民国憲法84条には「大統領は内乱又は外患の罪を犯した場合を除いては在職中刑事上の訴追を受けない」という大統領の不追訴特権の条文がある。李在明サイドはこれを利用して、裁判と判決を無効にしてしまおうとしている。要するに彼は、罪から逃れるために大統領になろうとしているのだ。
それでも支持率は驚異の42%である。こんなに異常な状態で、韓国人は普通に暮らしている。
そして保守派の立候補者は、見るに堪えないすったもんだの結果、2人に絞られた。
保守政党「国民の力」の代表として選ばれた金文洙(キム・ムンス)氏、今年40歳の誕生日を迎えて被選挙権をギリギリ手に入れた李俊錫(イ・ジュンソク)氏である。保守系与党「国民の力」は、党大会で元雇用労働大臣の金文洙氏を選出した。
一方、無所属では元首相の韓悳洙(ハンドクス)氏が出馬を表明していた。「国民の力」の中では保守派候補を一本化すべきだという声が上がり、2人の間で話し合いの時間が持たれたが、お互い譲歩することはなかった。
これを受けて党執行部は、5月10日未明に金氏の公認を取り消して、韓氏を新たな候補にしようとした。この決定はやり方も含めて党内外から、ものすごい勢いで批判を浴びる。すると、その日のうちに党員投票が行われ、金氏が再び正式な候補者として選出されたのだ。
さすが韓国。この変わり身の早さを見よ。