甲子園の優勝校も普通の公立高校も

「甲子園」に代表されるように、高校野球はトーナメント戦が基本だ。一戦必勝、負けられない戦いはエースが常に登板するため負担が大きくなる。さらに、レギュラーを固定することが多くなるため、控え選手の出場機会が少なくなる。そして指導者も「勝利至上主義」に走りがちだ。

　対して、全国各地で開催されるLIGA Agresivaのリーグ戦は「負けても次がある」ので、控え選手も試合に出場できる。指導者も「目先の勝利」以外の目標を立てやすい。

　そのうえLIGA Agresivaは単なるリーグ戦ではない。「球数制限」を導入。原則として「ベンチ入り選手全員が試合出場」などのルールを設けている。

試合が終わるとみんな仲間（筆者撮影）
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　さらに日本スポーツマンシップ協会代表理事の中村聡宏氏（立教大学スポーツウエルネス学部 准教授）の「スポーツマンシップ講座」を開講。試合後は、両チームの選手が車座になってプレーについて話し合う「アフターマッチファンクション」も実施するなど、単に野球の上達を目指すのではなく、スポーツマンとしての基本を学び、人間的な成長を促すことを目指している。

LIGA Agresiva神奈川でのアフターマッチファンクション（筆者撮影）
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